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【ドイツ語の特徴7選】これを読めばドイツ語がどんな言葉かわかります

ドイツ語が書かれたノート
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こんにちは!ドイツ語おたくKenKen(@ken_Fussball)です。

「ドイツ語ってどんな特徴の言語なのだろう」と気になっていませんか?

英語と違って、ドイツ語ってあまり身近ではないですよね。

というか、仮にドイツ語をどこかで聞いたことがあっても、それがドイツ語だとは気づかないのが普通です。

でも個人的には、ドイツ語は多くの日本人にとって習得するしやすい言語だと思っています。

あなたもこの記事で紹介する「ドイツ語の特徴」を知ると、その理由がきっとわかるはずです。

ちなみに僕は、英語は12年以上学んでもまったく身につかずでしたが、ドイツ語はたった4年で上級者レベルに到達しました。

この記事では、初心者でも理解できるようにドイツ語の特徴を解説したので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

ドイツ語を7年以上続けている僕が初心者におすすめできる本No.1は、
ドイツ語のしくみ新版 [ 清野智昭 ]」です。
難しい言葉を使わずにドイツ語の仕組みが説明されているので、気になる方はぜひ!

目次

ドイツ語ってどんな言語?

ドイツ国旗と人々

具体的なドイツ語の特徴を説明する前に、ドイツ語のプロフィール情報をざっくりとまとめておきますね。

【言語グループ】

  • インドヨーロッパ語族のゲルマン語派西ゲルマン語

→ 簡単にいえば、英語の親戚です。

【ドイツ語が公用語になっている国】

  • ドイツ
  • オーストリア
  • スイス
  • ベルギー
  • リヒテンシュタイン
  • ルクセンブルク

→ 実はドイツ語が公用語の一つになっている国が6カ国あります。この他にも、公用語として指定されてはいませんが、ドイツ語が話されている国・地域があります。

【話者人口】

  • 約1億3000万人

→ ドイツ語の話者数は世界12位。ちなみに日本は13位です。
また、ドイツ語はEU加盟国内の話者数では、英語を抜きトップの言語になっています。

出典:Ethnologue (2020) List of languages by total number of speaker

なんとなくドイツ語がどこで・どれくらいの人に使われているのかイメージできたのではないでしょうか?

では、さっそくドイツ語の特徴を見ていきましょう!

ドイツ語の特徴7選

ドイツ語の単語カード今回は「発音」「文法」「語彙」「表記」といった側面から、ドイツ語の代表的な特徴をまとめました。

それがこちらの7つです。

  1. 【発音】ローマ字読みが基本
  2. 【表記】名詞は大文字書き
  3. 【文法】名詞に性がある
  4. 【文法】語形変化が多い
  5. 【文法】語順は比較的自由
  6. 【文法】時制はシンプル
  7. 【語彙】英語と似ている

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.【発音】ローマ字読みが基本

「ローマ字読み」ができれば、ドイツ語の基本はOKです。

「英語の授業で単語をローマ字読みしてしまって、みんなに笑われた…」

そんな経験のある方にとっては、まさに救いの言語ですね。

たとえば、次の単語を読んでみて下さい。

Leben (意味:命・人生)

これは「レーベン」と読みます。

そのままですよね。

使う文字はアルファベットなので、かんたんです。

  • ただし、例外もある!!

一部、ドイツ語特有の文字や読み方も存在します。

次の文は読めますか?

Danke schön!

見慣れない「ö」や「sch」といった記号を見て、「え!なにこれ…」と思ったかもしれません。

でも実はこの文、みなさんご存じのドイツ語の「ありがとう」。

そう、「ダンケシェーン」なんですね。

「ö」は「o」の口をつくって「エー」と発音します。

この「o」の上にポチポチがついた記号は、「ウムラウト」とよばれるもので、ドイツ語の母音のひとつです。

ドイツ語には、全部で3つのウムラウトがあります。

・ä(アーウムラウト)
・ö(オーウムラウト)
・ü(ウーウムラウト)

つまり、ドイツ語の母音は「a、i、u、e、o」の5つ+ウムラウト「ä、ü、ö」の3つということです。

ウムラウトは日本語にはない音ですが、3種類だけなので慣れてしまえば問題ありません。

また、”Danke schön”の「sch」に戸惑われた方もいるのではないでしょうか?

これは「シュ」と発音します。

ドイツ語は基本ローマ字読みでいいのですが、このように例外的な読み方をするものがこの他にもいくつかあります。

殘念ながら、この例外ルールに関しては覚えるしかありません

しかし、韓国語やアラビア語のように、まったく馴染みのない文字を使用する言語とくらべると、ドイツ語は初心者でも始めやすい言語と言えるでしょう。

2.【表記】名詞は大文字書き

ドイツ語は、すべての名詞の1文字目が “Leben” のように「大文字」になっています。

これは、僕のように英語が苦手な方にとって大きなメリット

大文字が名詞の目印になっているため、文のなかでどの単語が名詞なのかすぐに判別できるからです。

実はドイツ語を勉強するまで、僕は英語がまったくできませんでした。

苦手だった理由のひとつが、どれが名詞でどれが形容詞なのかわからず、途中で文の構造がわからなくなるからです。

しかしドイツ語はひと目見ただけで、名詞を判別することができます。

たとえば、次の文を見てみてください。

   ヴィア  ハーベン  ニヒト  ゲヌーク  プラッツ フュア ゾー フィーレ ロイテ

独:Wir haben nicht genug Platz für so viele Leute.

英:We don’t have enough space for so many people.

日:それほど多くの人数を収容するスペースがない。

大文字書きになっているので「Platz(スペース)」「Leute(人々)」が名詞であることはわかるのではないでしょうか?

ドイツ語では英語のように、「固有名詞のときは大文字書き」というような区別をする必要はありません。

すべての名詞で大文字書きが適用されます。

3.【文法】名詞に性がある

英語や日本語と大きく異なるドイツ語の特徴のひとつが、名詞に性があることです。

ドイツ語の名詞には、「男性」「女性」「中性」の3つの性があります。

たとえば以下のように、各単語で名詞の性が決まっています。

・”Vater (ファーター)”(意味:父親) → 男性名詞
・”Mutter (ムター)”(意味:母親) → 女性名詞
・”Kind (キント)”(意味:子供) → 中性名詞

このような単語だと、日本人の私たちもなんとなく名詞の「性」がイメージできるのですが、モノにも「性」がついているのがややこしいところです。

たとえば、”Tisch (ティッシュ)”「机」

この単語の「性」は何だと思いますか?

これは男性名詞になります。

現実世界では、モノには性別がついていないので、不思議な感じがしますよね?

ドイツ語では名詞それぞれにこういった「性」が割り当てられています。

  • 名詞の性に応じて冠詞が変化する

そして、この「名詞の性」に応じて冠詞が変わるのがドイツ語です。

冠詞は英語の “a” や “the” に当たる表現です。

ドイツ語では名詞の性に応じて冠詞が変化します。

定冠詞(英語の “the”)を例にしましょう。

ドイツ語では男性名詞で “der”、女性名詞で “die”、中性名詞で “das” になります。

つまり、英語とドイツ語を比較してみると、こんな感じです。

ドイツ語英語
der Vaterthe father
die Mutterthe mother
das Kindthe child

「ややこしすぎる、、これは無理かも」と思ったそこのあなた。大丈夫です。安心してください。

ドイツ語を使っていると、「名詞の性が思い出せない…」なんてことがよく起こりますが、「性」を間違っていてもコミュニケーション上そこまで大きな問題にはなりません。

というのも、ネイティブでも「名詞の性」が揺れることがあるからです。

たとえば、ドイツでも売られている「ファンタ」はドイツでは女性名詞なので “die Fanta”、オーストリアやスイスでは中性名詞なので “das Fanta” になります。

4.【文法】語形変化が多い

ドイツ語は、単語の形を変えることによって情報を伝えようとする言語です。

冠詞(英語の”the”や”a”)の形を変化させて、日本語でいうところの「が(は)」「の」「に」「を」を表現したり、動詞の語尾を変化させて、1人称・2人称・3人称を表したりします。

今回は動詞の人称変化だけ、かんたんに説明しておきますね。

  • 動詞の人称変化

動詞の人称変化とは、主語に応じて動詞の形が変化するシステムのことです。

英語の場合、主語によって動詞の形が変わるのは「3人称単数現在」のときに「s」を付けるくらいですよね?

しかしドイツ語では、1人称や2人称のときにも、動詞の語尾が変化するのです。

たとえば、動詞 “gehen (ゲーエン)”(意味:行く)は以下のように変化します。

ich(私が) gehe 

du(君が) gehst  

er(彼が) geht

…..

主語が “ich (イッヒ)” のときは動詞の語尾が “e”、主語が “du (ドゥ)” のときは動詞の語尾が”st” というふうに、動詞が主語に合わせて変化します。

このように、ドイツ語には語形変化が非常に多い特徴があります。

語形変化が多いと、「覚えることが多くて大変」と思うかもしれませんが、実は一度覚えてしまえば、文章を読むのはかなり楽です。

なぜなら語形変化が多いと、文のなかで各単語が「自分は文法上こんな役割だよ!」と教えてくれるからです。

つまり、文法構造が把握しやすい、メリットがあります。

5.【文法】語順は比較的自由

ドイツ語の語順は、英語と比較するとかなり自由です。

ドイツ語の語順において重要なのは、

・定動詞は2番目に置く

ということぐらいです。

定動詞というのは、先ほど見たように主語が「何人称か」に応じて形を変えた動詞のことです。

ドイツ語では、この「定動詞を2番目にもってくる」というルールが絶対です。

しかしこのルール以外は、語順に関する制約が少ないといえます。

英語では、主語+動詞(SV)の語順を守る必要がありますよね?

つまり、主語は基本的に文頭に来なくてはなりません。

一方ドイツ語では、主語の位置は決まっていません。

定動詞が2番目にこればよいので、文頭に主語以外の要素が来てもまったく問題ないのです。

たとえば、次の文を見てみましょう。

エア コムトゥ   モルゲン   ミット  デム  ブス ナッハ トーキョー

Er kommt morgen mit dem Bus nach Tokio.

彼は 来る 明日   バスで   東京に

もちろん、主語の “er(彼)” は文頭に来れますが、以下のように “morgen(明日)” や “mit dem Bus(バスで)”を文頭に置いても構いません。

Morgen kommt er mit dem Bus nach Tokio.

明日   来る 彼は バスで   東京に

Mit dem Bus kommt er morgen nach Tokio.

バスで    来る 彼は 明日  東京に

勘のいい方はもう気づいたかもしれませんが、実は定動詞の位置を除いて、ドイツ語の語順は日本語と変わりません。

つまり、次のようにドイツ語の単語を日本語と同じ語順で並べ、最後に来る動詞を2番目に置けばよいのです。

明日彼はバスで東京に来る。

Morgen ____ er mit dem Bus nach Tokio kommt.

→Morgen kommt er mit dem Bus nach Tokio.

僕の経験上、この語順の自由さはコミュニケーションにおいて特に大きなメリットになると言えます。

頭のなかで文を組み立てるのが、日本語ベースでもOKなんです。

6.【文法】時制はシンプル

ドイツ語の時制は、英語と比較するとかなりシンプルです。

その理由は次の3点です。

・ドイツ語に現在進行形はない

ドイツ語では未来のことも現在形で表す(未来形は存在するが)

・ドイツ語では過去のことは基本現在完了形でOK

まず1つ目と2つ目について。

ドイツ語は現在形の通用する範囲が、非常に広いです。

そのため、現在進行中の出来事でも、未来の出来事でも、すべて「現在形」で表せます

続いて3つ目について。

英語では「過去」と「現在完了」の違いがよくわからずに苦しんだ方は多いのではないでしょうか?

僕はそうでした。

しかしドイツ語では、過去と現在完了を区別する必要がありません

過去のことは、すべて現在完了形で表して良いのです。

特に日常会話では、一部の動詞を除き、過去形が使われることはほぼありません。

このように、ドイツ語の時制は英語と比べて使用される時制が限定されているので、学習者にとっては大きなメリットになるでしょう。

7.【語彙】英語と似ている

語彙に関しては、英語とドイツ語で似ているものが多いです。

たとえば、以下の例を見てください。

ドイツ語英語
Apfelapple
habenhave
kommencome
Fotophoto
Augustaugust

“Ausust” にいたっては表記はまったく同じで、読み方が少し違うだけです。

ただし、まったく英語に対応しない語彙ももちろんあります。

以下のような例です。

ドイツ語英語
Bitte
Bitte
Bitte?
Bitte
Please
You are Welcome
Pardon?
Never mind
ドイツ語英語
Wieso?
Warum?
Wozu?
Wofür?
Why?
Why?
Why?
Why?
ドイツ語英語
ein
eine
einen
einem
einer
eines
a
a
a
a
a
a

対応する語彙が全然違いますよね

英語では “a” ひとつで済むのに、ドイツ語ではそれに対応する表現が6種類もあったり、逆にドイツ語で “Bitte” 一語で済むものが英語で “Please” や “Pardon” など複数あったりしています。

英語はドイツ語と親戚関係にあるので、似ている単語も多いですが、まったく異なる部分もあります。

英語の知識がすでにある方なら、ドイツ語の単語を覚えるときに結びつく単語が多いことは事実、助けになることが多いでしょう。

ドイツ語の特徴がわかるおすすめの本

ここまでを読んで「ドイツ語ちょっと面白そう」と感じた方は、こちらの本を買っておけば、ドイツ語初心者のなかでも一歩リードできるはずです。

ドイツ語のしくみ《新版》 清野 智昭 (著)

ドイツ語初心者向けの本は色々ありますが、いきなり文法書を買って読むのはハードルが高いですよね。

まずはこの本でドイツ語がどんな言葉なのか、大枠を知ったうえで文法書に手を出すのがベストです。

実際、僕も大学でドイツ語の授業を受ける前に、この本を読んでいたおかげでスムーズに勉強がスタートできました。

【まとめ】ドイツ語は文の構造がわかりやすい言語

なんとなくドイツ語の特徴がつかめたのではないでしょうか?

これまでドイツ語と5年以上つき合ってきた僕の中では、ドイツ語は文法構造がかなりわかりやすい言語です。

すでに見たように、名詞の大文字書きや冠詞の形の変化により、一つひとつの単語の役割がわかるからです。

語学には、人それぞれ合っている言語とそうでない言語があります。

もしこの記事を読んで「ドイツ語っておもしろい!」「意外と自分に向いているかも..」と思ったなら、ぜひこの機会にドイツ語を始めてみましょう。

ドイツ語が書かれたノート

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